飼い主さんとペットのQOLを改善を目指して
東京都
神経疾患
私達がてんかん患者さんの診療を行う際は、発作の回数や症状だけでなく、発作の時間や投薬の状況、体調など多くの情報を飼い主さんから伺っています。スマートフォンで発作の動画を撮ってくださる飼い主さんも多く診療の助けとなっていますが、毎日てんかんのお薬を欠かさず飲ませ続けながらたくさんの情報を記録していただくのは負担が大きいだろうと感じています。また記録いただいた情報が多いほど情報の把握に時間がかかってしまい、限られた診療時間で充分なコミュニケーションをとることが難しくなり、飼い主さんの不安や疑問に向き合う時間が限られてしまうことも問題であると感じています。
これからの課題の解決には、飼い主さんと獣医師間での情報共有を円滑に実施出来る体制や飼い主さんの日々の記録の負担が軽減できるツール、てんかん治療に必要な情報が飼い主さんやかかりつけ獣医に充分に提供される環境が必要だと考えます。
今後animoの事業が、てんかんの動物と暮らす飼い主さんの負担を軽減し、飼い主さんとペットのQOLを改善すること、てんかん診療に必要な情報の記録・提供の選択肢となり飼い主、かかりつけ医、てんかん診療を行う獣医師をつなぎ、治療に関する不安・不満を解消するツールとなっていく事を期待します。