ビッグデータの共有は、国内の獣医学研究にとって大きな一歩
新潟県
行動診療
獣医行動診療科の獣医師として、animoの導入により、現在の獣医療が大きな進化を遂げる可能性を感じています。特に、行動疾患における診療体験には、これまでになかった以下のような変化と価値が期待できます。
まず、animoを活用することで、ペットとその飼い主に対して、より的確でタイムリーな診断と治療の提案が可能になります。行動疾患はその性質上、診療室での短時間の観察だけでは十分な情報が得られない場合が多いですが、animoで蓄積された客観的なデータにより、診療の質が向上し、より深い理解が得られるようになります。さらに、飼い主が気づきにくい行動パターンの変化や、治療効果の客観的な評価が可能となり、より適切な診療方針の決定に役立ちます。
また、これらのデータは研究応用の可能性も秘めており、行動疾患の原因解明や、新たな治療法の開発に貢献することが期待されます。特に、日本では行動診療科の診療データが不足しているため、こうしたシステムを通じて得られるビッグデータの共有は、国内の獣医学研究にとって大きな一歩となるでしょう。
さらに、animoが提供するオンライン診療機能は、地域医療格差の解消にも寄与すると考えています。行動診療の専門医が近隣にいない飼い主にとっても、専門的なアドバイスや診断を受けることができるため、ペットと飼い主の生活の質の向上につながると確信しています。
これからの獣医療は、animoのような革新的な技術を取り入れることで、より多くのペットと飼い主の課題を解決し、安心できる診療体験を提供できる時代へと向かっています。